自然農法の土壌の話

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自然農法の土の話


何よりも大事な「土、土壌」の話


トマトさん

地球も土壌も元は隕石です。今から46億年ほど前に地球が誕生し、今からおよそ3億年前には、生き物により土壌が作られたと考えられています(土壌学の基礎 松中照夫 参照)。今も土壌は変化し続けています。土は上部から出来ます。その間に土壌は生物が生き死にする場となります。生物的生成過程を経て、有機物、腐植を貯めこみます。貯めこんだ所は多種多様な微生物が活動する場となり、多様な元素を生み出します(この場合、自然的な状態に限りますが。)。


土は鉱物、生物、有機物等から出来ています。そうして、土に住む多様な生物の活動があって、始めて植物を育てる事の出来る「土壌」となります。自然農法の指す良い土というのは、そのような土壌の事を言います。ただ、土壌は上手に利用しなければ消耗し、荒廃します。鉱物だけ残っている土は土壌とは言いません。想像していただければお分かりの通り、土壌の肥沃度によって、その上に育つ生き物が変化します。


自然農法はその生きている土壌を利用するので、とても旨い農産物が育つのです。「作物は土壌そのもの」なのです。現在までに消費されてしまった土壌を「土壌」に近づける事が、美味しく健康で、病害虫にも侵されない農産物を育てる第一歩です。



作物に育ってもらうための自然農法



ニンニク"

作物は「育てる」のではなく、「育ってもらう」のが一番です。私たちは、科学としての知識しか持っていないからです。栽培というのは植物に対して、人間の都合の一方的な押し付けです。植物工場に近い方法でも作物を育てる事が出来ますが、それはただ、有限である資源を集約させ、莫大なカロリーを消費します。そうやって、知識だけで作物を育てます。



だから、私たちは作物に育ってもらう事を第一に考えます。作物に合った環境を高いコストで作るのではなく、土壌や環境に合わせた作物を栽培します。そうすれば、作物にかかるコストは最低限で済みます。無理な栽培は、すべて仕組みを作らなければなりません。自然からの抵抗を受けながら。



土壌や環境に合った栽培であれば、すでに整った仕組みの中に作物を溶け込ませる事が出来ます。そうすれば、適度な収量、美味しく、健康で病気知らずの、栄養豊富な、しかも有益微生物のおまけ付きです。大事なのは「何とか栽培」ではなく、「作物の栄養状態と生理機能に合った栽培」です。人間も体で多くの微生物と共生しています。人は無菌状態では生きていけません。


ちなみに、植物の病気とは、「植物が健康でない状態を示すもので、連続的な刺激により植物の生理機能が乱されている状態、ある原因が継続的に作用して起こる植物の異常を表現する用語」また、「植物の病気は植物が生きている内に始まる微生物の分解過程ともとらえる事が出来る。」との記載があります(植物病理学 東京化学同人)。植物の病気と人間の病気って非常に似ていませんか。植物はどこで育てるのが適切でしょうか。


自然農法・自然栽培|美味しい野菜の秘密



自然の中に「ある」のと、「いる」のとでは意味が全く違います。自然の仕組みと一体になる事、近づくことで自然の中で育つ事が可能になります。そうして、食味や品質(栄養価、外見)も良く、収量も適正で病害虫に侵されず、環境にもやさしい。


美味しくなる理由は、

極めて無駄が少ない

から。作物は、吸収出来る栄養や量が決まっている。吸収した栄養を使える形に合成するのにも、体を守ったり、成長させたりするのにもエネルギーを使う。化学肥料や多量の堆肥だとそういう事に多くが消費され、実を美味しくするまでの適切なバランスが崩れる。だから、美味しさにも欠ける。美味しいという事は逆にそのバランスが適切だという事。そのバランスが取れた状態を自然と表現しています。それでこそ、お客様に自信を持ってお勧めできる農産物が育ちます。


「自然の中の野菜ってこんなに美味いんだ。」


そう感じて頂けるはずです。

「健康を考えているから野菜を食べる」ではなく、「自然と食べたくなるような美味しい野菜を食べるから健康にに近づく」

のです。体はどうやれば健康になれるか知ってます。食べたもので、あなたは出来ているのです。







栽培するときの、土壌のポイント


・農薬と肥料が必要になったのは、必要になるような環境を自分たちで作ったから。人工的な農薬と肥料が必要なわけではなく、自然に存在する栄養が必要。

・土壌は耕起、攪乱に遭う事がなければ、数百年、数千年の代々積み重なった有機物、腐植が地下に存在する。土壌は年々上に重なって生成される。

・耕盤を壊すと、生育が改善すると言われているのは、地下の有機物等を利用できるため。根の範囲の有機物等が消費され不足すれば生育は悪くなる。

・自家採種は低栄養化の土壌でも、吸肥力、根からの分泌物が強い個体を選別出来る。ただし、適切な栄養状態の土壌であれば、F1でも大概は順調に育つ。

・何が自然で、いつ、どこからが自然でないのかを知る。自然であれば自然農法は種を播くだけでも出来る。自然でなければ自然近づける手助けが必要。

・消費した有機物を回復させ、土壌生物のエサとするのは時間がかかるため、経営的に難しい。しかし、土壌微生物の生育、更新は秒単位。

・土壌の健康を保つことが、農産物、人間の健康に直結する。多種多様な微生物の営みが合って、土壌は多種多様で栄養豊富な状態を保つ事が出来る。

・植物の健康は、栄養豊富な土壌がなければ成立たず栄養が過多、不足で病気になる。知識として知っている栄養の補充だけでは健康な栽培は不可能。

・病原菌がいないから無農薬栽培が可能なわけではなく、健康な植物があって、初めて意味のある無農薬栽培が出来る。健康な植物は農薬を使う必要がない。

・健康な植物には、人体でも有益な微生物が生息する。不健康な植物は、その逆である。微生物を取る事も健康を保つ要素である。

・健康な植物とは「栄養状態と生理状態のバランスが取れた植物」である。健康な植物には人為的な化学物質や過剰な成分が含まれない。

・だから、仕組みの整った自然農法農産物は、無駄な栄養の消費がなく美味しい。

・農薬や肥料の使用は、症状の改善を連続させることで、対処療法である。原因を取り除いたわけではない。連用は不健康へつながる。

・症状が出るという事は、原因があるという植物からの知らせ。植物の様子を観察すれば、どこに原因があるか明らかになる。

・おそらく、その植物が原産地のものだったならばその原因は土壌、周辺の環境にある。もしくは、その植物が原産のものでないなら、原産地に近づけた管理、または別の品種を利用する事。

・品種以上の性能を発揮する事はない。適切な品種選びも重要。その品種の特性について十分に知る事が肝心。

・本当の自然には、植物で経済活動が成り立つか、それ以上の優れた仕組みがある。忘れてはならないのは、人間が知っている事は自然界のほんの僅かな知識だという事


1.土作り
緑肥や草生栽培、作物の組み合わせでその土に合った微生物やミネラルを増やし、安定した栽培を可能にします。偏った栄養をもち微生物の環境をを壊す動物性堆肥や化学肥料は一切使いません。もちろん、出来る限り機械も使用し、土に負担をかけない範囲で効率化します。

2.適地適作
自分が育てたいものではなく、その土地の環境や土、作物の性質に合ったものを栽培します。そうする事によって、農薬と肥料を使わなくても良質な農産物が栽培可能になります。

3.適期作業
作物が伸びたいときに伸びれるよう成長に合った作業を行います。植物ホルモンや栄養状態・生理状態が適切な時、良い農産物が生まれます。

4.実験する、調べる
育つところには育つ理由があり、育たないところには育たない理由があります。原因を追究する事で技術の向上につなげます。

土壌は植物でありのままの様子を表現している


私は、農作物を師とし自然農法を学びました。人から聞くことはその人を通して自然を見る事だと考えていたからです。


人から直接教わるのはとても勉強になる事だと思います。ですが、農作物を育てるなら人ではなく、農作物に聞くべきだと。トマトならトマトが一番トマトの作り方を知っていると。何もない状態で考える事をしたかったからです。今もその考えは変わりません(読書や情報収集はたくさんしましたが)。昔の人も同じことを言っていたようです。


おかげさまで、自然農法でリンゴも採れ始めました。カラスや動物にも大人気となっています。リンゴは無散布、有袋栽培、無施肥です。果樹栽培を通し、不耕起が不可能ではないというのを肌で学びました。果樹でできるなら、野菜でも出来るはず。良い土壌の仕組みに違いはないからです。後は工夫あるのみです。


誤解があるかもしれませんので、解説すると


・不耕起➡耕起する必要がないほど土壌が発達しており、生物が豊か。

・無施肥➡輪作、被覆作物の利用での腐植補給。生物の循環を生かし栄養補給。

・無散布➡何も必要のない程土壌、植物が健康な状態であるので、必要としない。



そうして育てた作物は、自然科学の極みです。人工的に育てられたものとは一線を隔てています。その美味しさは天然もので、価格は高くない。コストは少ない。出来るまで苦労は多いですが。そんな美味しさたっぷりの農産物を身近に感じて欲しい。どんなに手軽で、幸せな事なのかを。


その結果、「土壌有機物、腐植含量が土壌の健康状態を左右する最大で最も重要な要素」という結論を出しました。



農薬・肥料と品質の関係



農薬や肥料を使用するから美味しいものが出来るのではなく、それらを使用する事によって一時的に栄養状態・生理機能(不足していた栄養が補給される)が改善します。


そうする事によって、果実生産や体の成長に使われるエネルギーが増えます。


しかし、植物が生理的(植物が体を適切に保つ活動)にも欲している栄養が必要な時にすべて補給されるわけではありません。植物には、あるものが吸収されると、もう片方が吸収されにくくなるという現象があります。
そうすると、植物の細胞が徒長し、栄養バランスが崩れ、生理的な活動が悪化し、病害虫に対して弱くなります。農薬の出番となるわけです。これは、治療薬ではなく対処療法として使われます。
それで、かろうじて植物に住み着いていた微細な良い菌も殺します。


微生物は、分解するもののにより担当が決まっており、植物の徒長した原因であるものを分解する役割は、人間にとって悪い微生物が担当しています。

自然界には良い、悪いというのは存在しません。


悪い微生物が増えやすい環境下にある(細胞の徒長、農薬や肥料の使用)ので、農薬をかけた後でも悪い方はすぐに増殖します。
良い方は、増殖できる適切な栄養状態下(農薬や肥料使用では再現不可能)ではありませんので、ほとんど増殖出来ません。


こうして、腐敗しやすい植物になるのです。


農薬の使用条件を守ってもこのようになります。私は一応農薬を扱う資格(毒劇物取扱者、農業用品目)の資格を持っていますので、それなりに知識はあります。いくら土壌診断をしたとしてもそれだけでは補いきれないものがあります。

最終的にその悪い影響を人間が受け、高い医療費を支払う事になるのではと思っています。一応、一生の間食べても問題ない数値が農薬の基準となっているらしいですが、体内での複合汚染の影響を少しでも減らしたいと思っています。


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